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青葉心理クリニック

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リズム
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    リズム


    内因性という概念がある。「今はまだ原因がわからないが、いずれ医学が進歩すればその原因がわかり、身体因に分類し直されるもの」のような、言い換えると「秘因性」das Kryptogene としていわばネガティブな定義を受けているように思われるが、逆に、ポジティブな定義として、テレンバッハが著書「メランコリー」の中で「内因性(エンドン)das Endogene」についての特徴を示す現象としてあげているのが、Abwandlung des Rhythmischen リズム性の変化 である。そこで彼は、リズムが生きとし生けるものを形成する力があり、リズム性がその文化の領域から明瞭にに消し去られていればそれだけ、メランコリーへの傾向が増大するのではないかということを述べている。フロイトが現実神経症をそこに置き、ラカンが lalangue の世界、symptom に対して sinthome を配置した世界は、このリズム性の支配する世界ではないのかと思う。

    そんなことを思いながら、You Tube を見ていたら、Nostalgia by Kento というチャンネルがあり、曲が流れた。不思議な安心感があった。分類された場合、私は確実に音痴に所属するので、音楽的な評価はできないが、上述のリズム性のいうリズムとはこのことではないかと感じた。よく見ると、Nostalgia Composed And Performed by Kento とあるので、ご自分で作曲され、演奏されているのだろう。動画がないので定かではないが、PC で作られた音ではなく、ご自分でエレクトーンを演奏されているのだと思う。その後、このチャンネルに定期的に曲がアップされるようになり、私が知る限り今日の時点で4曲を聴くことができる。個人的には二曲めの Art Film が好きだが、全ての曲に共通して、そのリズム感が驚異的に正確なのに驚かされ、さらに正確なのに暖かさがある。おそらくこのことが聞いているいる私に「安心感」を与えるのだと思う。lalangは「喃語」のようなものだと言われるが、むしろ「喃語のリズム性」と表現されるのではないかと、この一連の曲を聴きながら思った。
    | 1.サイコセラピー | 05:20 | - | - | - | - |